中古戸建てで子供を育てる|購入前に考えておきたいこと

暮らしのこと

中古戸建ての購入を考えるとき、多くの方がこう思うかもしれません。
中古住宅で子供と暮らすのって、大丈夫なの?

そう考えるのも無理はありません。

中古住宅は新築の家と比べて耐震性や断熱性、防犯面などに不安を感じる場合が多く、「買ってから後悔しないかな」と、心配になってしまいますよね。

筆者も子育て真っ最中の30代。
あれこれ悩んで家を探し、最終的には「中古(築27年)の戸建て」を購入しました。

私も購入する前は、

  • 安いけどあとからお金がかかるんじゃない?
  • 中古住宅で家族は快適に過ごせるかな?

など、かなり様々な不安がありました。

この記事では、子育て世代の私が中古戸建てに実際に住んでみて感じた、購入前に考えておくべきだったことをまとめていきます。

☆★☆ この記事ではこんなことが分かります ☆★☆

  • 自分には中古住宅が向いている?向いていない?
  • 中古住宅を買う前に考えておくべきこと
  • 将来を見据えた考え方

中古戸建てはどんな人に向いている?

中古戸建てが気になっている方の中には、「自分に合っているのか分からない」と悩んでいる方も多いと思います。

そこで、まずは実際に住んでみて感じた中古戸建てが向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。

中古住宅が向いている人

中古住宅は、次のような人にオススメだと思います。

  • 丁寧でシンプルな暮らしがしたい人
  • 暮らしに合わせて家を整えていきたい人
  • 固定費を抑えて家計に無理のない暮らしをしたい人

築27年のわが家には、新築の家のように恵まれた設備はありません。

とくに台所の設備は超シンプルです。食洗機がないので食器は手洗い後、拭いて片付けています。コンロは温度調節機能がないので、揚げ物の温度調節が難しいです。

リフォームやDIYも必須で、入居前だけでなく住んでからも「ここを変えればもう少し快適になるかも」と気になる部分が出てきました。そこで、壁を塗る、二重窓を作るなど、快適な家を目指してDIYしながら暮らしてきました。

最初から完璧な家ではなくても、「住みながら少しずつ理想に近づけていきたい」と思える人にとっては、中古住宅はとても相性がいいと感じました。

中古住宅が向いていない人

一方で、次のような人には中古住宅はあまり向いていないかもしれません。

  • きれいさ、便利さを重視したい人
  • 追加でお金や手間をかけたくない人
  • 耐震性に対する不安が大きい人
  • 暑さ・寒さへのストレスをできるだけ減らしたい人

中古住宅は、新築の物件と比べるとどうしても「古さ」や「不便さ」が目立ちます。毎日の生活での「プチ不便」を感じるだけでなく、気軽に人を呼べないということも、購入してからちょっとだけ後悔したポイントです。

また、中古住宅は、どうしても耐震や断熱性能では新しい家と比べて劣ります。

耐震リフォームや断熱など、あれこれ手を加えていくのも大変なので、「できるだけ手をかけずに快適に暮らしたい」という人には、中古住宅は合いにくいと思います。

実はメリットがたくさん!子育て世代にオススメな中古戸建て

家と家族
写真はイメージです。

中古戸建てには不安もありますが、子育て家庭にとってはメリットもかなり大きいと感じています。

住んでから特に感じたのは、次のようなことです。

  • 生活音が気になりにくい
  • 生活の自由度が高い(楽器やペットOK、気軽に外に出られる)
  • 固定費を抑えやすい
  • 立地を重視して選びやすい

これらのメリットについては、前回の記事で詳しく紹介しています。

戸建てに引っ越してからは、マンションで生活していた頃と比べてのびのびと過ごせるようになったと感じています。


中古住宅の購入は内覧が肝心!

写真はイメージです。

中古住宅を実際に購入してみて、購入前の内覧はとても重要だと感じました。

その理由は大きく分けて2つあります。

どの程度のリフォームが必要か判断できる

内覧をすることで、その物件にどのくらい手を加える必要があるかが見えてきます。

中古住宅は物件の状態によって、どの程度のリフォームが必要かが大きく異なります。とくに、

  • 外壁や屋根の状態
  • 壁や床の状態
  • 設備の劣化具合

などは、リフォーム費用を想定するためによく見るべきポイントです。

購入後に「思ったよりリフォーム費用がかかった…」とならないためにも、内覧の段階である程度のイメージを持っておくことが大切です。

なお、内覧時にチェックしておきたい具体的なポイントについては別の記事で詳しくまとめています。

生活の快適さに関わる部分をチェックできる

内覧が重要なもう一つの理由は、実際に暮らしたときの快適さに関わる部分をチェックできることです。

たとえば、室内のにおいや部屋の明るさ、建物の外からの音など。これらは図面では分からず、実際に室内に入ってみないと感じ取れません。そして、こうした要素は実際に生活していくうえでの快適さに直結します。

わが家の場合、内覧の時に柔軟剤のにおいが気になりました。「前の住人が引っ越せば、入居までには気にならなくなるはず」と気楽に思っていましたが、なかなか取れずに苦労しました。

「なんとなく違和感がある」と感じた場合は、その感覚を大切にし、対策を考えておいた方がいいと思います。

購入前に考えるべきポイント

写真はイメージです。

中古戸建ての購入にあたっては、考えておくべきポイントがいくつかあります。

なかでも特に重要な「維持費についての考え方」と「安全性・快適さにかかわること」についてまとめていきたいと思います。

維持費

中古一戸建てを購入する前には、維持費についての計画を立てておくことが大切です。

というのも、建物の管理を外注できるマンションとは違い、一戸建ては自分で修繕計画を立てる必要があるためです。

わが家では、少なくとも以下のリフォームにかかる維持費は確保したいと考えています。

項目周期
外壁・屋根の補修10年
屋根の葺き替え30年
シロアリ防除5年
給湯器交換10年

以前の記事(子育て世代が中古戸建てに住んで感じたこと②|中古住宅の現実)でも書きましたが、中古だから特別にお金がかかるという訳ではないと思います。

ただ、買ったときすでに築27年のわが家は、築年数的に考えるとまもなく大規模修繕の時期。屋根の葺き替えをどのタイミングで行うか、ということが一番の悩みです。

安全性・快適さにかかわること

耐震性

築年数が古い家の場合、まず気になるのは耐震性です。

とくに気をつけたいのが「旧耐震基準」で建てられた家。1981年5月31日以前に建てられた家は「旧耐震基準」に基づいており、耐震性能としてはかなり低いと考えられます。

なので、1981年6月に施行された「新耐震基準」で建てられた物件を選ぶと、耐震という点ではひとまず安心できるかなと思います。

そして実は、「新耐震基準」よりもさらに厳格な基準を定めた「2000年基準」というものもあります。不安を感じる場合は、より厳しい基準で建てられた家を選んだり、耐震診断を受けたりして、災害に備えるべきかなと思います。

耐震基準については、こちらの記事でも紹介しています。

防犯面

子育て中は、家の防犯面も気になるポイントです。

一戸建て住宅は、オートロック等のセキュリティが充実しているマンションと比較すると、防犯面で劣ることがあります。

とくに中古住宅は最近の家と比べて窓が多く風通しが良い作りになっています。そのため、セキュリティの面では不安を感じることも多いかもしれません。

少しでも不安を解消するために、内覧で夜の人通りや明るさを確認したり、住んでから窓の防犯性を高める(二重窓にする、二重ロックを取り付ける)、人感センサーを取り付けるなどの対策をするのがオススメです。

断熱性

中古住宅は、暑さ・寒さへの対策が必要な場合があります

実際に住んでみて、私も「底冷えするなぁ…」と感じました。床からの冷気を感じるので、特に1階の冷え込みが強く感じます。

戸建てはマンションと比べて外気に当たる面積が多く、壁、天井、さらには床下からも冷気が入ってきます。

また、中古住宅は、最近の家と比べると断熱が充分でない場合もあるようです。

わが家も、ホームインスペクションで天井裏と床下を見てもらったところ「天井の断熱はしっかりしているけど、床には全然断熱材が入っていない」と言われました。

わが家では、快適に過ごすために床に断熱マットを敷いたり、DIYで窓を二重にしたりといった対策をしています。

将来を見据えた考え方

子育て世代が中古戸建てを購入するときは、「今の暮らし」だけでなく、将来どうするかも考えておくと安心です。

将来、建て替えが必要になる?

中古住宅の購入を考えるとき、多くの方が、「将来、建て替えが必要になる?」という疑問を抱くと思います。

私も「中古物件って何年くらい住めるのかな?」と思い、リノベ業社の担当さんに聞いてみました。その答えは、「メンテナンス次第で、かなり長く住むことができますよ!」ということでした。

実は、木造住宅でも適切なメンテナンスをすることで、80年以上も住むことができるようです。

(参考:木造住宅の耐用年数とは?実際に住める年数と耐用年数は違う! /日本ハウスホールディングスHP)

ただ、実際には30年ほどで取り壊して建て直すケースが多いようです。それは、住宅設備の更新が必要になったり、最新の耐震基準に適合しなくなってくるためです。

中古住宅はメンテナンスをして住み続けることはできますしかしその一方で、何十年後かに思い切って建て替える場合もあるかもしれない、と考えておくと良いかもしれません。

住み替えも選択肢のひとつ

家を購入するときは「ずっと住み続ける前提」で考えがちですが、実際には将来の住み替えも現実的な選択肢のひとつだと感じました。

たとえば、老後の生活を考えたとき、次のような「戸建て住宅の不便さ」が際立ってくるかもしれません。

  • 部屋数が多く管理が大変
  • 階段の上り下りが負担になる
  • 冬の寒さが気になる

室内に階段がなく、断熱性も高いマンションに住み替えることで、老後の生活が快適になるかもしれません。

将来的な住み替えを考えたとき、中古住宅の「利便性の高い立地」は買い手がつきやすいという安心感があります。

一方で、住み替えにはさみしさもあります

子供が小さいときから家族で一緒に過ごした家には、思い出が残るためです。思い出が詰まった家を手放す決断は、簡単にはできないかもしれません。

こうした住み替えのメリット・デメリットを考えたうえで、将来的な選択肢のひとつとして考えておきましょう。

まとめ

中古戸建ては、子育て世代にとっても現実的で魅力のある選択肢だと思います。

ただし、個々の物件によって状態の良し悪しがあるので、内覧での見極めや、購入前の判断がとても重要でもあります。

購入前に考えておきたいのは、

  • 「中古一戸建ての暮らし」が自分たちに合っているかどうか
  • 安全や快適性をどう確保するか
  • 維持管理をどうしていくか

といった点です。

また、中古住宅は「一生住む家」と決めるだけでなく、将来の住み替えや建て替えといった選択肢も含めて考えることが大切だと感じました。

完璧な家を探すのではなく、自分たちの暮らしに合わせて整えていける家を選べるかどうか

それが、中古戸建てで後悔しないためのポイントだと思います。

これから中古住宅を検討する方が、「自分に合った選択」ができるきっかけになればうれしいです。

すー

30代半ばで、関西某所に中古戸建てを購入。
そのときの経験を伝えるべく、育児&仕事の合間をぬって執筆中。
寝かしつけ時の睡魔と日々闘っている。

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