住宅を購入するとき、「その家は、どの程度の地震に耐えられるのか?」ということが気になりますよね。
わが家も、中古住宅の購入で気になったことのひとつが耐震性でした。
わが家が実際に購入したのは、1981年の新耐震基準で建てられた築27年の住宅です。
購入当初は「新耐震基準なら大丈夫だろう」と考えていました。しかし、購入後に耐震について調べていくうちに、新耐震基準がよりアップデートされた「2000年基準」というものがあることを知りました。
購入したわが家は、現行の基準と比べてどうなんだろう。本当にこのまま安心して住み続けられるのだろうか?
そんな疑問から、耐震診断を受けてみることにしました。
この記事では、実際に耐震診断を受けた経験から、
についてまとめていきたいと思います。
耐震診断を受けるべきか迷っている方の参考になれば幸いです。
新耐震基準の家でも耐震診断を受けようと思った理由

まずは、築27年の“新耐震基準”の中古住宅を購入した後にどうして耐震診断を受けようと思ったのか?ということについて書いていきます。
ホームインスペクションで基礎にクラックを発見!
耐震について不安になった理由のひとつが、基礎にクラックが見つかったことです。
家を購入したあと、建物の状態を確認しておきたかったので、ホームインスペクションを受けました。
そのときに、基礎に複数のクラックが見つかったのです。クラックは補修をすれば構造上は問題ないようでしたが、「本当に大丈夫なのだろうか?」という不安が残ったのを覚えています。
耐震基準は、新・旧だけじゃない
さらに購入後に耐震について調べていくと、同じ新耐震基準の住宅でも、2000年の法改正によって木造住宅の基準が強化されていることを知りました。

参考:新耐震基準はいつから?耐震等級との違いや旧耐震基準からの変化、確認方法も解説/SUUMO HP
わが家は法改正前の1997年に建てられた住宅だったため、
「新耐震基準ではあるけれど、現在の基準と比べるとどうなのだろう?」
という疑問が生まれました。
ホームインスペクションで見つかった基礎のクラックと、2000年基準以前の住宅であること。この2つが重なり、専門家に一度しっかり確認してもらいたいと思い、耐震診断を依頼することにしました。
耐震診断を依頼するまでの流れ
耐震診断を受けようと決めたものの、最初は「どこに依頼すればいいのか」「どのくらい費用がかかるのか」など、様々な疑問がありました。
わが家が実際に耐震診断を依頼したときの流れを紹介します。
どこに依頼した?
耐震診断を受けるにあたって、インターネットで耐震診断を行っている会社を探しました。
そして、耐震補強を専門とする建築事務所に依頼することに決めました。
決め手は、次のようなことでした。
調べてみると、建築事務所は地域密着のところが多いイメージでした。なので、依頼先を探すときは『耐震診断 〇〇市』といったキーワードで検索してみるのがおすすめです。
また、わが家の場合、建築当初の家の設計図は持っていなかったですが、耐震診断の際に図面を起こしてもらえました。設計図や図面がない場合でも耐震診断ができるかどうかは、見積もりを取る時に確認しておいた方がいいかもしれません。
費用はいくらかかった?
わが家の場合、耐震診断自体は無料で受けることができました。しかし、診断の結果を踏まえて行った耐震工事には、当然ながら工事費用がかかりました。
自治体によっては耐震診断の補助があるところもあります。
「工事をする予定はないけど、とりあえず家の耐震性能だけ調べてみようかな」と思う場合は、自治体の耐震診断を利用するのもアリだと思います。
当日の流れと調査内容
当日、私は建築士の診断に立ち会いました。
主にチェックしていたのは、
- 基礎の状態
- 壁の配置
- 小屋裏(屋根裏)の構造
- 床下の状態
- 柱の筋交いや金物の有無
などでした。壁の配置や厚さ、部材などを調べて、「木耐博士N」というソフトに入力することで耐震性を求めるようです。

特に、壁の配置については想像していたよりも細かく確認し、計算していることに驚きました。
築27年のわが家の耐震診断結果
診断の結果、築27年のわが家は「大地震でも一応倒壊しない」との評価でした。
安心できた点
総合評点は1.32で、『一応倒壊しない』という判定でした。

一般的に耐震補強は評点1.0以上を目指して行われるようなので、ひとまず安心できる基準には達しているようでした。

結果を細かく見ると、2階は「倒壊しない」、1階は「一応倒壊しない」とのことでした。1階と2階でも微妙に構造評価が異なることは意外な発見でした。
また、建物全体の構造バランスについては特に問題ないとのことでした。
地盤については、ハザードマップや地形から判断した結果、危険な状態ではないという評価を受けました。

ホームインスペクションで基礎のクラックが見つかり心配していましたが、建物全体でみると耐震性に大きく影響するような問題はないと聞き、ひと安心でした。
柱と外部の壁を補強するとさらに安心
一方で、「現状でも倒壊する可能性は低いものの、柱などを補強すればさらに耐震性を高められる」とアドバイスを受けました。
具体的には次のような対策を提案されました。
- 柱に金物を取り付けて補強する
- 外壁にホールダウン金物を取り付ける
必ず工事が必要というわけではありませんでしたが、現在の基準と比べると不安な要素もあるとのことでした。
結果を受けてどう判断したか
耐震診断の結果をまとめると、「地盤や基礎については問題なし」、「総合評価は『一応倒壊しない』」、「柱などを補強すればさらに安心」ということでした。
この結果をどう捉えるか、というところで、若干夫婦の意見が分かれました。
私は、「一応倒壊しない」という判定から、安心できる水準には達していると感じました。なので、耐震工事は必要ないのでは?と思いました。
一方、夫は「現在の基準と比べると、柱の強度が不安。できる対策はしておきたい。」という考えでした。
夫婦で話し合った結果、これから先も長く安心して住み続けたいという考えもあり、わが家では耐震改修工事を行うことにしました。
実際に行った補強工事の内容や費用については、別の記事で紹介していきたいと思います。
実際に耐震診断を受けて感じたこと
耐震診断を受ける前は、「新耐震基準だからそこまで心配しなくても大丈夫かな」と思う気持ちと、「本当に安心して住み続けられるのだろうか」という不安な気持ちが入り混じっていました。
実際に診断を受けた結果、建物の構造バランスには問題がなく、「一応倒壊しない」という評価を受けることで、安心できる一面もありました。
また、さらに耐震性を高めるには柱の強化やホールダウン金物を設置すれば良い、という具体的なアドバイスもいただきました。
現状を正しく知ったうえで今後の住まい方を考えられたことは、わが家にとって大きな収穫でした。
中古住宅の耐震性は、建物の状態や構造、メンテナンス状況などによっても変わります。そのため、気になることがあるなら、専門家に見てもらうことで安心につながると感じました。
まとめ
中古住宅を購入した当初、私は「新耐震基準なら大丈夫」と、耐震性については深く考えていませんでした。
しかし、ホームインスペクションで基礎のクラックを指摘されたことや、2000年基準について知ったことをきっかけに、無料の耐震診断を受けることを決めました。
耐震診断を受ける前は、家の状態が全く分からず、基礎や構造は大丈夫か、劣化したところはないか、といった不安がありました。
結果として、構造自体に大きな問題はなく、基礎や地盤も問題ないとの判定を受け、ひとまず安心という気持ちになれました。
一方で、診断結果から、柱や外壁の強化といった耐震性能をより高めるための具体的な対策も見えてきました。
それを踏まえて、わが家では耐震改修工事も行いました。工事の内容や費用については、別の記事で詳しく紹介していきたいと思います。
もしお家の耐震性にどこか不安を感じているなら、一度耐震診断を受けてみてはいかがでしょうか。


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