「中古」「戸建て」に住んで感じたこと

戸建て住宅 中古・戸建ての家について

前回の記事では購入を考えるうえでの中古戸建てのメリットを紹介したのですが、正直、住んでみて初めて分かったことも多いです。なので今回、中古の戸建てに実際に住んでみて感じたことを、色々と書いていきたいと思います。

戸建ての生活感

戸建て住宅

私たち一家はこのたび、マンションから戸建てに引っ越しました。やはり、マンションと戸建てでは生活感が違うな〜と思うことがあります。

ちなみに家族構成は、夫、妻、子供(6才&2才)の4人家族。子育て世帯の視点で、戸建てのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。

子供の足音が気にならなくて最高!ただし、場合によっては音漏れに注意

前回の記事でも書きましたが、やはり、子供が走っても下の階の人に気を遣わなくてもいいのが、戸建てのいいところだと思います。元気な子供たち、家のなかでもお構いなしに走ったり飛んだりします。

マンションに住んでいた頃なら「ちょっと静かにして!!」と言いたくなることでも、自由にやっていいよ!と余裕で構えていることができます。

ただ、外との距離が近い部屋では生活音が外に漏れることがあり、注意が必要です。

我が家の例で言うと、ピアノの部屋は奥まった所にあるので、外から聞いてみてもピアノの音はほとんど聞こえません。一方、道路に近い部屋で子供が大声を出すと、外からもけっこう聞こえます。

なので、道路に面した部屋ではあまり大きな声で話さないように気をつけています。

「外」との距離が近い

戸建ての特徴として、「外との距離が近い」ということがあります。便利な面もありますが、デメリットもあると思うのでご紹介します。

外との距離が近い = 外に出やすい

まずは、自転車や車と家との行き来がかなり楽です。

うちの前の道路はそこまで車の通りが多くないこともあって、お出かけ時、子供にちょっと外で待ってもらって忘れ物を取りに行くこともできます。(ただし、2才次男は目を離すと勝手に逃げ出すので注意が必要ですが…。)

また、もう一つのメリットとして、マンションに住んでいた時と比べて気軽に外に出るようになった気がします。

公園やスーパーへのお出かけはもちろん、家の周りのスペースでも色々と遊べます。
家のまわりにプランターを置いて、花や野菜を植えるのもオススメ。6才息子は毎日外に出て、こまめに水やりをしています。

外との距離が近い = 虫の侵入対策が必要

誤解を避けるために言っておきたいのですが、中古だからといって虫が多いとは限りません。

私が子供のころに住んでいた築10年ちょっとの戸建ては、そりゃもう虫がよく出ました。具体的なエピソードは控えますが、今でも思い出すとぞわぞわします。よって、中古の家にはあまり良いイメージを持っていませんでした。

このとき住んでいた家は、いま思い返すと、木の枠やタイルに隙間があったりして虫が侵入・生息しやすい環境が揃っていたと思います。対策をすればもう少しましになっていたのでしょうか…。しかし、子供の私には「隙間を埋めよう」とかいう発想も、お金もありませんでした…(泣)

一方、今の家はそこまで恐ろしいことはありません。”G”はいまのところ発生なし。

ただ、戸建てはマンションの上階と比べて地面が近いので、虫が侵入しやすい環境にあると思います。これまでに対策が必要だった例は2つ。

  • 台所の勝手口にナメクジが侵入した形跡を発見! → 勝手口はリフォームで封鎖することにしました。
  • 窓を開けていないのに、小さいアリが侵入! → 即退治、アリの巣コロリを設置。

他にも、窓は極力開けない、洗濯物は部屋干しなど、できるかぎりの対策をしています。

寒さ、暑さについて

戸建てはマンションと比べて寒い、というのはよく聞く話ですが、これはその通りだと思います。戸建ては四方を外気に晒されているので、壁、天井、さらには床下からも冷気が入ってきます。マンションに住んでいた時と比べると冬の冷え込みが強いように感じます。

特に中古物件の場合、断熱が充分にされていない場合があるため注意が必要です。わが家はホームインスペクションで天井裏と床下を調べたところ、「天井の断熱はしっかりしているけど、床には全然断熱材が入っていない」とのことでした。……なぜ??

案の定、冬の冷え込みが身にこたえました。少しでも寒さを和らげるために、窓を簡易キットで2重にして断熱したり、断熱マットを床に敷いたりと工夫をして暮らしています。

一方、北向きの家であるためか、夏の暑さはあまり気になりませんでした。北向きの家は日当たりがよくないとして嫌厭されがちですが、夏の暑さが和らぐという点はメリットかもしれません。

窓のDIYについては夫が記事を書いていますので、こちらもご覧ください。
①簡易キットで窓の内側に枠を作り、二重窓化する方法↓

②窓ガラスに中空ポリカ板を貼り、窓の防犯性・断熱性を高める方法↓

階段は不便?

階段

2階/3階がある というのも、戸建ての特徴です。マンションに住んでいたころは、ただでさえ子供に手がかかるのに、階段の昇り降りがあると大変だな…と思っていました。

たしかに、階段での移動は少し面倒に思うこともあります。私はズボラなので、できるだけ階段を通らないよう「2階に行くついでにこれを持って行って、2階からはあれとあれを持ってきて……」と頭をフル回転させて行動しています。

ところが、階が分かれているということが、デメリットばかりとも限らないのです。

私の夫は繊細な性質があるので、疲れていると子供が騒ぐ音がつらい時があります。そんな時には2階に避難して、心を落ち着けています。

誰にでも、1人になって静かに過ごしたい時はあると思います。そんな時に家族と物理的に離れられるのがありがたい、と言っています。

そのほか、戸建てのよいところと困ったところ

  • 玄関先に置き配ができる

戸建てだと、置き配がしやすくてとっても便利です!他にはスーパーの個別配送やヤクルトさんの配達なども、不在時、玄関先に置いてもらえるのでかなり助かっています。

  • 自転車を置く場所に屋根がない

こちらは、戸建ての家すべてに当てはまることではないのですが、わが家は自転車を置くスペースに屋根がありません。以前住んでいたマンションには屋根付きの駐輪場があったので、お天気はそこまで気にしていなかったのですが…。

毎日カバーをかける余裕もなく、雨が降ったらカバーをかけるようにしているのですが、毎日のお天気チェックがなかなか大変です。カバーを忘れてうっかり自転車が濡れることもよくあります。

中古住宅に住んでみて思うこと

平成初期に建てられた「中古住宅」のわが家。立地がよい場所にお手頃価格で購入できました。一方、中古住宅ならではのデメリットを感じることもあります…。

中古住宅

住宅設備について

設備が古い

まず、何はともあれ、設備は古いです。

例を挙げると、フローリングはコーティングがはがれて色ムラあり。昔ながらの手で開け閉めする雨戸。ガスコンロも古く、安全装置や揚げ物の温度センサーがついていません。台所の流しは、たまに栓の締まりが悪くなります。

…といった具合です。

なかには、給湯器など、前の住人が買い替えたものや、今回リフォームで新しくしたもの(お風呂やトイレ)もありますが…

なんといっても築27年、いつ何が壊れるか分からないので、予期しないタイミングで修理費が発生する可能性があります。この点は覚悟しておいたほうが良いかもしれません。

ただ、私たちは、家を選ぶうえでは設備の古さは特に気にしませんでした。新品のものでも使っていれば古くなるし、具合が悪くなればその時に交換すればいいかな、と思っています。

「これは必要でしょ」というものが、揃っていない

いちばん衝撃だったのが、「地上波のアンテナがついていない」。え、そんな家あるんですか??

家を建てた前々主も、前の主も、テレビ見ていなかったんですね…。私たち(特に教育テレビ大好きなキッズたち)には必要だったので、迷いなくアンテナを設置しました。

次に、こちらもなかなか驚いたことですが、網戸がボロボロで、空いた穴が放置されていました。虫入るじゃないですか…

これらのことは、前の住人にとっては気にならなかったことなのだと思います。人の価値観って様々なんだな〜、と感じました。また、建てられた当時の法律が改正されているために、必要な設備が揃っていないこともあります。わが家の場合は、火災放置器が必要な個数ついていませんでした。

古い家のにおいが残っている

中古物件を購入して一番想定外だったのが、におい問題です。

家を内覧したときから気になっていた、柔軟剤のにおい。ホームクリーニングをしても、全然取れなかったのです。

それはそれは、大変でした。拭き掃除や消臭剤でひたすらにおい対策の日々…… 鼻が慣れたのも幾分かあると思いますが、このにおいは、2週間ほどするとほとんどなくなりました。

ところが、その後、隠れていた「古い家のにおい」が現れたのです…。

このにおいは、建具が劣化したにおいなのか、壁の中のカビが出すにおいなのか、なかなかしぶとくて根絶が難しいのが現状です。

今では、においを強く感じる時には、お香を焚いたり消臭剤を撒いたりして対策しています。

まとめ

戸建ての家に住んで感じたこと

戸建てのお家は、個人的には子育て世帯にかなりオススメです!特に、マンションと比べて隣人にそれほど気を使わなくて良いこと、外に出やすいため、車や自転車が使いやすく、外出もしやすいことがおすすめポイントです。

デメリットとしては、子供が2〜3才頃までの特に手がかかる時期は、階段があるのが若干不便かもしれません。また、特に断熱が不十分な中古物件の場合、マンションと比べて冬の冷え込みが強いことがあります。

中古の家に住んで感じたこと

中古住宅の状態は物件によって様々。実際に住んでみないと分からないことが多いです。

共通していることは、設備が古い、必要な設備がない、前の住人の生活感が残っている点が気になります。

私たちも物件購入後、足りない設備の追加工事、断熱対策、におい対策……と様々なことに翻弄されました。

住みはじめてから「こんなはずでは…」と後悔しないために、内覧のときには設備が揃っているか、暮らしに必要なものがあるか、できるだけ詳しくチェックしましょう。

予算があれば、購入前にホームインスペクションを受けるのもおすすめです。ホームインスペクションをすることで、建具の痛み具合やシロアリの有無など、家の状態を把握することができます。

何にせよ、中古物件は、快適に過ごすことができるようになるまで、それなりの費用と手間がかかるかもしれません。

価格のうえでは魅力的な中古住宅。後悔のないよう、デメリットも把握したうえで購入を検討する必要がありそうです。

すー

30代半ばで、関西某所に中古戸建てを購入。
そのときの経験を伝えるべく、育児&仕事の合間をぬって執筆中。
寝かしつけ時の睡魔と日々闘っている。

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