マンション、新築戸建てなど、様々な選択肢があるなかで、私たちは、「中古(築27年)」「戸建て」の物件を購入しました。
「中古」の家にマイナスのイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、考え方によっては中古物件はとても魅力的なんです。今回は、この選択をした理由を書いていきたいと思います。
戸建ての魅力
まずは、「戸建て」のメリットを紹介させていただきます!
子供がいても生活音が気になりにくい
戸建ての最大のメリットは、生活音が気になりにくい、ということだと思います。
子供が小さいうちは、家の中でもお構いなしに走り回ります。前に住んでいた賃貸では、上の階の子供が走る音がよく響いていました。うちの物音も階下の住人に聞こえているだろうな…とヒヤヒヤしながら生活していました。
マンションでの生活と戸建ての生活を比べたときに、少なくとも子供が小さいうちは、戸建てのほうがのびのびと子育てができるのではないかと感じました。
もちろん、隣家との距離が近い住宅地では配慮が必要ですが、マンションと比べれば物音は気にならないと思います。
楽器の演奏ができる
お子様がピアノやバイオリン等の習い事をするなら、家でも練習をしたいですよね。ところが、マンションだと、管理規約に「楽器演奏禁止」と書かれている場合には楽器の演奏ができません。
私はマンションに住んでいた頃にそのことを知り、住んでいる場所によって楽器の経験に差がつくなんて、悔しい!!と思いました。親族からピアノを譲り受ける約束をしていたので、楽器に制約がない戸建てがいいな、と思いました。
ちなみに、管理規約に書かれていない場合は演奏することは可能ですが、マンションの場合はお隣と壁1枚で接しているので、戸建てよりも音漏れが気になるのではないかと思います。
他にも、戸建てであればペットを飼うときに制約がないのも魅力的です。基本的に生活の自由度が高いと思います。
駐車場付き物件が魅力的
戸建ては、駐車場つきの物件が魅力的です。
我が家の場合、夫が車通勤なので、駐車場つき の物件に絞って探しました。
駐車場付きマンションを購入することも考えましたが、利便性重視(駅近)で家探しをしたので、不動産サイトの検索では、そもそも駐車場つきのマンションがあまり見つかりませんでした。
また、マンションの駐車場には次のようなデメリットがあります。
・月額使用料がかかる。
・家から駐車場まで離れていることがある。
・機械式駐車場の場合は車を出すのに時間と手間がかかる。
駐車場付きの戸建てなら、駐車場は玄関を出てすぐ。もちろん使用料はかかりません!
こういった理由で、駐車場を利用するうえでの便利さ、コスパの良さに惹かれました。
固定費を抑えることができる
30代は、これからお金がかかります。
子供の教育費や習い事、自分が欲しいものも買いたいし、旅行も行きたい。老後のための資金も準備しておかないと……と、考えるほど頭が痛くなりますよね。
支出を削るうえでは、月々の固定費を減らすことが重要です。携帯電話を格安SIMにしたり、できるだけ外食せずに自炊したり、と努力している方も多いと思います。
家をローンで購入した場合、その支払いは、固定費のなかでかなり大きいウェイトを占めます。
物件価格3500万円、4500万円の場合の月々の支払い額をシミュレーションしてみました。
物件価格3500万円の場合 9.3万円/月
物件価格4500万円の場合 12万円 /月
(金利0.65% 返済期間35年 頭金・ボーナス払いなし の場合 )
SUUMO(スーモ)支払額シミュレーションより)
マンションを購入した場合には、ローンの支払いのほかに管理費、修繕積立費等がかかってきます。このお金を払っているぶん、清掃や設備の点検などを管理会社がしてくれるのはマンションのいいところなのですが…、
マンションの規模にもよりますが、相場は管理費と修繕積立金あわせて月3万円程となるようです。
参考:国土交通省の令和5年度マンション総合調査結果によると、管理費は平均17,103 円、修繕積立費は平均13,378 円(1ヶ月あたり、駐車場使用料等からの充当額を含む )
外食やレジャーなどを我慢して月3万円節約しようと思うと、なかなか大変ですよね…。
戸建てだと、もちろんこの管理費はかかりません。その分、設備の故障やメンテナンスに備える資金を準備しておく必要はありますが、固定費を抑えたいと思っている方は戸建てを選択肢に入れるのはアリなのではないかと思います。
中古戸建ては、ここがいい
値段
中古戸建ての魅力は、何と言っても値段の安さです!!
近頃では物価の上昇で建築にかかる人件費や材料費が高くなり、同じ立地でも新築と中古で2000万円程度の価格差があるように思います。
新築の家は高すぎて手が出ない…という場合でも、同じ条件で、中古の物件であれば購入できることも多いでしょう。
好立地の土地を持つことができる
これは、素人の考えですが、戸建ての価値は「土地」にあると思います。
中古物件は、好立地、好条件の土地を、新築よりも低コストで手に入れることができます。
ここで、中古マンションと中古戸建てを比べて考えます。築30年の物件に30年住むと、築60年になります。
マンションであれば、かなりの築古です。売却は、立地や建物の状態が良ければ成功する可能性はありますが、自分の思うように建て替えはできません。
戸建てであれば、資金があれば建て替えることができます。もし売却する場合には古家付きで売ることもできるし、更地にして売ることもできます。(こちらも、売れるかどうかは、立地等の条件次第ですが…。)
リフォームにお金をかけることができる
中古の物件は、住む前にリフォームをする場合が多いと思います。これは、デメリットと捉えられる場合もありますが、考え方によってはメリットにもなります。
物件価格が安いぶん、資金に余裕ができ、リフォームにお金をかけることができるためです。キッチンや水まわり、壁紙など、理想の内装にリフォームできると思うとわくわくしますね。
ちなみに、リフォーム代金は、手持ちのお金から出す場合もあれば、ローンに組み込むことができる場合もあります。ローンで支払いを希望する場合、物件の購入を検討する段階で不動産会社に相談してみましょう。
新築にはないレトロ感
中古の建物には、新築の建物にはない個性があります。
近年雑誌やテレビなどで「古民家」でのスローライフが紹介され、その生活に憧れている方も多いと思います。縁側、和室、欄間や床の間がある、いわゆる「古民家」はおそらく大半が築40〜50年以上、昭和の時代に建てられたものなのではないかと思われます。
我が家は平成初期に建てられた家なので、古民家…とは言えませんが、それなりに趣があります。
特に、下の写真のように凝ったデザインの照明器具が各部屋についており、施工主のこだわりが感じられます。
この照明たちは、我が家の個性となっています。中古物件に住むことは、その家を建てた人の思いを引き継いでいくことなのではないかと思います。




まとめ
「中古」「戸建て」のメリットは、
・マンションと比べて物音が気にならず、楽器やペットなどの制約が少ない
・駐車場の利便性が高い
・購入価格を抑えて好立地の土地に家を購入することができる
といったことが挙げられます。
今回は、物件を購入するうえでのメリットを書かせていただきました。
ただし、中古戸建てにはデメリットがあることも確かです。購入するうえではメリットとデメリットの両方を把握して、自分の生活スタイルに合っているのか、また、その物件を購入すべきなのか、ということをよく吟味する必要があると思います。
中古戸建てに住んでみて分かった良さ、後悔していることなど、今後書いていきたいと思います。
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