*体験談*家を買う場所の選びかた

体験談 家を買う場所の選びかた 家の購入

持ち家は、賃貸と比べて気軽に引越しができません。そのため、家をどこに買うか、ということはとても重要です

この記事では、私たち家族(30代半ばの夫婦と、子供2人)がマイホームを買う場所を決めるときに考えたことを紹介します。家の場所選びで後悔しないために、ぜひ参考にしてください。

今回書いているのは、大まかなエリアの選び方についてです。具体的に候補の物件が見つかってからは周辺の環境や日当たりなどの立地条件を見ていくことになると思いますが、これらはまた別の機会に書いていきたいと思います。

30代夫婦(+子2人)、家をどこに買うか問題

子供の預け先

私たちがマイホームの購入を考えはじめた時、子供2人(年長、2才)が保育園に通っていました。

もし、保育園に通えない距離での引越しとなると、保育園探し(いわゆる保活)も同時にしなければいけません
自治体のHPで保育園の空き状況を見ましたが、ちょうど子供2人の空きがある保育園はなかなか見つかりませんでした。

そこで、我が家は保育園に通える範囲での家探しを検討しました。

私たちの場合は長男が年長の学年だったので、小学校入学までなら電車通園も頑張れるかな…と思い、数駅先までは家探しの候補に入れました。ただ、毎日電車での登園はけっこう大変だと思うので、それなりの覚悟が必要です…。

実家との距離

実家との距離も、家を買うエリアを決めるうえでは重要です。特に子供が小さいうちは、実家が近くにあると、いざという時に頼れるのでありがたいです

私たちは、現在はあまり実家に頼っていませんが、子供が小学生になってからは夏休み、感染症での学級閉鎖など、子供の世話をお願いすることが増えそうです。
両親の負担になりすぎないように、協力してもらえる範囲を、話し合って決めていきたいな…と思っています。

個人的な考えになりますが、実家からマイホームへの所要時間と、行き来するときの心理的・体力的な負担は、だいたい以下のような感じだと思います。

実家からの所要時間の目安
30分程度  ・・・ 日常的に行き来することができる
1時間程度  ・・・ 日常的に通うのは大変だが、たまに来てもらうことはできる
1時間半以上 ・・・ 頑張れば、数ヶ月に1回来てもらうことができそう

私たちの場合、夫の勤務地の都合もあり、妻の実家に1時間、夫の実家に3時間程度で行けるエリアで家を探すことに決めました。

駅からの距離

家を買うにあたって絶対に譲れない条件がもうひとつありました。それは、駅徒歩15分以内という条件です。

駅近のメリットは、何といっても、通勤、通学に便利ということです。

近年ではリモートワークが可能な仕事も増えてきましたが、私は週5で電車通勤をしています。駅からの距離は毎日の通勤の難易度にダイレクトに影響します。

それに、恥ずかしながら、私は運転免許を取って以来15年・運転した数10本の指より少ない、筋金入りのペーパーゴールドです。
さらには、私は幼少期に、最寄駅まで自転車で20分かかる陸の孤島に住んでいました。駅が遠いことの不便さは身に染みて分かっています。特に大変だったのが通学です。雨の日も寒い日も自転車に20分乗るのはもうごめんです…。

そんな私に車必須の生活が考えられるはずもなく、家を買うときには、絶対駅の近くがいい!!と夫にお願いしました。

ただ、駅から遠い物件にもメリットがあります。それは、土地が安いため、理想の広さや条件の家が安くで手に入る可能性が高いということです。駅が遠いことのデメリット(通勤、車の維持費、子供の習い事の送迎など)を解決できるのであれば、候補に入れるのもありだと思います。

自治体の制度、助成金をチェックしよう

多くの自治体で、子育て・若年世帯の引越しや家の購入で助成金がもらえる制度があります。引越しを検討している自治体があれば、助成金等をチェックしてみましょう。

また、子育てに関する制度は、自治体によって独自に決まっているものが多くあります

例えば、子供が病院にかかった時に使う、医療費助成制度。自治体によって対象となる年齢や助成額も様々です。私が住んでいる関西の代表的な都市(大阪市、京都市、神戸市)の制度を比べてみました。

大阪市自己負担額(1医療機関ごと)
0歳から18歳まで 1日当たり 最大500円(月2日まで)
 ※同一医療機関における3日目以降は自己負担なし
京都市自己負担額(1医療機関ごと)
0歳から小学6年生まで:入院・通院ともに200円/月
中学生:入院 200円/月、通院 1500円/月(複数の医療機関を受診して月の合計が1500円を超えた場合は申請により超えた分の支給を受けることができる)
神戸市自己負担額(1医療機関ごと)
0歳から2歳まで:通院、入院ともに自己負担なし(0円)
3歳から高校生まで:通院は1日最大400円を月2回までの負担(3回目以降、自己負担なし)、入院は自己負担なし(0円)

※2024年12月現在。詳細は、各自治体のHPをご確認ください。

他にも、子育て関連では、産前産後の支援保育園の申し込み方法や選考時の点数の計算方法高校の授業料の補助 といった制度が、自治体によって独自に決められています。引越し先の候補となる自治体の制度は、あらかじめチェックしてみましょう。

家探しは場所選びから

暮らしていく街を選ぶために、大事なこと

様々な条件を考えたうえで家を買うエリアを選ぶとき、最終的には の街で暮らしたい という気持ちが決め手になってきます

家の場所を選ぶことは、自分たちが暮らしていく街を選ぶことです。

特に、行ったことがない地域を候補に入れるときは、物件の内覧のときでもよいので、一度は自分の足でその地域を歩いてみてください。

街の雰囲気は、実際に歩いてみないと分からないものです。たとえば、おしゃれなカフェがあったり、広い公園があったり、近くにお散歩ができそうな川が流れていたり。地図を見ただけでは分からない情報を仕入れるには、一度、その地域を歩いてみるのが一番です。


私たちも、住む場所として気になるところをいくつか歩いてみました。広い公園があり、歩いていると近所の方が声をかけてくれる素敵なところもありました。なかには、駅前が寂れた雰囲気だったり、坂が急だったりと、そこに住むイメージが浮かばない場所もありました。

結局家を購入した場所は、それまで住んでいたところから徒歩25分(距離にして約1.5キロ)の距離でした。近くでしたが、何回か下見に行きました。周辺の家、道路や近くにある公園の雰囲気、小学校の通学路など、地図を見ただけでは分からないポイントを下見することで、住んでからの生活がイメージしやすくなりました

もちろん、引っ越す前の印象と、引っ越してから感じたことは違った部分もあるのですが…、それはまた別の機会に書きたいと思います。

近場での家探しはメリットも多いが、デメリットもある

いま住んでいる家の環境が気に入っている場合、まず、近場で家を探すことを考えると思います。
近場であれば、日常で使うスーパーやコンビニ等の位置はだいたい把握できます。また、街の雰囲気も分かっているので、引っ越してからの生活をイメージしやすいメリットもあります。

一方、近場で家を探すことにはデメリットもあります。それは、エリアを絞りすぎることで候補となる物件が少なくなり、理想の家に出会える確率が低くなることです。

そのため、範囲を広げて探してみるのもおすすめです。

できるだけ早いタイミングで家を買いたい場合には、初めから候補のエリアを広く設定するとよいと思います。

反対に、ある程度時間がかかってもいいから希望の地域で購入したい!という場合は、数ヶ月〜半年ほど、範囲を絞って探してみましょう。なかなかいい物件に出会えないなら、探す範囲を広げることも考えてみましょう。

すー

30代半ばで、関西某所に中古戸建てを購入。
そのときの経験を伝えるべく、育児&仕事の合間をぬって執筆中。
寝かしつけ時の睡魔と日々闘っている。

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