中古の家を購入し、リフォームも終わり、期待に胸を膨らませた引き渡しの日。
私は絶望しました。
マイホームが“におう”のです。家じゅう、前の持ち主の残り香がするのです!!
入居の日まで約1ヶ月。あまり時間の余裕はありません。
とりあえず市販の消臭・掃除グッズをかき集めて試してみました。
その結果、入居までになんとかにおい取りに成功!!
快適な状態で新生活をスタートすることができました。
今回の試行錯誤で分かった、部屋に残った柔軟剤のにおいを取るのに効果的だったもの・あまり効果がなかったもの、それぞれご紹介したいと思います。
☆この記事はこんな方におすすめです☆
部屋に残る「柔軟剤のにおい」の正体

ターゲットは壁についた柔軟剤のにおい
洗濯で使った柔軟剤のにおいは、服から空気中に広がっていきます。
このにおいが、壁や床、カーテンなどの布類に付着して蓄積していきます。
これが、部屋に充満する「柔軟剤のにおい」の正体です。
今回、前の持ち主が引越しして、家に荷物がない状態でも強いにおいを感じました。
ということは、においの根源は壁や床などに蓄積したにおい成分。これを除去するのを目標に対策を行いました。
「においが取れた」とはどのような状態か
まずお伝えしたいのが、「におい」は割と主観的なもの、ということです。
同じにおいでも、人によって強く感じたり、感じなかったり。
特に、苦手なにおいほど強く感じる傾向にあると思います。
主観的なものなので、自分が感じなければOK。
そこで、今回試したグッズが効果があったかどうか の判定は、
使った前/後で、自分の鼻でかいでみる
というシンプルな方法を取りました。
また、部屋全体のにおいがどうなったか?ということについても、主観的に(といっても、偏りがないように注意して)感じたことを書いています。
におい取りに効果があったもの
今回、まずはじめに壁を水拭きしてみましたが、特ににおいが取れた感じはしませんでした。
柔軟剤のにおいって、けっこう頑固ですよね。
フリマサイトなどで購入した古着の柔軟剤のにおいが、何度も洗濯しないと取れなかったこと、みなさまも経験ありますでしょうか。
そこで、汚れを落とす効果があるお掃除グッズで拭き掃除をしてみました。
今回試したなかでは《キッチンクリーナー》と《消毒用エタノール》が効果的でしたので、以下紹介していきたいと思います。
キッチンクリーナーと消毒用エタノールで拭き掃除
掃除の手順
今回使用したものを紹介します。まずは、ダイソーの「油汚れ用キッチンクリーナー」

お次に、ドラックストアなどで手に入る「消毒用エタノール」

この2つを使用して、以下の手順で拭き掃除を行いました。
①キッチンクリーナーで拭く
まずは、雑巾にキッチンクリーナーをつけて入念に拭き掃除をしました。
②消毒用エタノールで仕上げ拭き
壁に残った汚れをさらに除去するため、仕上げにエタノールで拭きました。
※壁紙に使われている素材によっては変色などのトラブルが生じる可能性があります。事前に目立たないところで試してください。
油汚れ用クリーナーが効く理由
キッチンクリーナーが、なぜ柔軟剤のにおいに効果があるのか。その理由を調べてみました。
こちらのサイトによると、柔軟剤は油と馴染みやすい「新油性」の性質があるとのこと。
【プロに聞く「柔軟剤の頑固なニオイを消す方法」ネットで話題の方法とも比較!】
(ウチコト 東京ガス暮らし情報メディア)
つまり、新油性の性質を持つ柔軟剤は、油汚れを浮かせる洗剤と相性が良いようです。
油汚れに効くといえば、食器用洗剤に含まれる「界面活性剤」が代表的ですが、お部屋の拭き掃除にはおすすめできません。
その理由は、拭いたところに界面活性剤が残ってしまい、仕上げ拭きが大変なためです。
そこで、お部屋の拭き掃除におすすめなのが今回使用したキッチン用クリーナー。
汚れを落とす効果は、洗剤に含まれているアルカリ電解水の作用によるものです。
アルカリ電解水は洗剤成分が残らず、汚れを落とす効果も高い、お部屋の掃除に適した洗剤です。
参考:アルカリ電解水とは? 汚れを落とす特徴・効果とお掃除での活用法
(くらしスタイル研究所HPより)
消毒用エタノールとの合わせ技で効果アップ
今回試してみたところ、キッチンクリーナー単独よりもキッチンクリーナー→消毒用エタノールと2段階で拭き上げたほうがにおいを取る効果が高かったように感じました。
エタノールは、アルカリ電解水と同じく油汚れに効果があり、また殺菌作用もあるので、カビ予防の効果も期待できます。
ちなみに「無水エタノール」と「消毒用エタノール」の違いはアルコール濃度だそうです。
壁の掃除には、殺菌効果が高い「消毒用エタノール」がよいと思います。
参考:掃除に万能な無水エタノールとは? 効果的な使い方や注意点を解説
(マイナビ kurasso HP)
無水エタノールと消毒用エタノール、どこが違うの?~それぞれの特徴を知ろう~
(健栄製薬 HP)
拭き掃除との合わせ技で効果UP
換気
においを飛ばす即効性があると感じたのが「換気」。
基本的なことのように感じるかもしれませんが、あなどってはいけません。
壁などのにおいを直接取る効果はありませんが、風を当てることでにおいの発散を促す効果が期待できます。
拭き掃除と併せて換気をすることで、においを効率よく飛ばしながら作業をすることができます。
好きなにおいで置き換える

拭き掃除で部屋のにおいを取り除いたら、お部屋を好きなにおいで満たすのもおすすめです。
お気に入りのルームフレグランスやお香、アロマなどを使うのもいいですね。
日々の生活で使っていくことで、わずかに残ったいやなにおいも自分好みのにおいに置き換わり、気にならなくなっていきます。
ちなみに私のお気に入りのお香は「初梅香」。
お香の生産量日本一(ご存知でしたか?)の淡路島にある、株式会社梅薫堂のお香です。
白檀、天然沈香、じゃこうオイルなど配合の落ち着く香りです。
ご興味がある方は、こちらから購入してみてくださいね。

お香 五味の薫り 極上 初梅香 ミニ寸 ST25g 小箱 金箱 梅薫堂 / ごくじょうはつうめこう HATSUUME お部屋焚き お試し 配り物 淡路島 ばいくんどう 麝香 ムスク 寺院 お寺の香り 天然 沈香 白檀 インセンス アロマ 人気 室内香 香木 日本製 国内生産 / 紡屋燈香 ほうやとうか
におい取りに効果がなかったもの
消臭ビーズ

空間の気になるにおいを消してくれる「消臭ビーズ」ですが、柔軟剤のにおいにはあまり効果がありませんでした。
消臭ビーズは、「4大悪臭物質」と呼ばれる、「アンモニア」「硫化水素」「トリメチルアミン」「メチルメルカプタン」などを含むにおいの除去に効果があるようです。
これらの物質は、例えばペットのにおいやトイレのにおいなどの原因となるもの。
消臭ビーズの消臭作用は、柔軟剤のにおいを取るには向いてなさそうです。
参考:消臭剤のビーズと液体の違いは?効果的な使い方や選び方を紹介
(ライオンケミカル株式会社HPより)
重曹
家中使えるお掃除道具としてよく知られる「重曹」。
粉末の重曹を水に溶かした「重曹水」を使ってみました。
拭いた後に壁のにおいを嗅いでみましたが、においが残っている感じがしました。
アルカリ性の重曹は石鹸カスやぬめりを取る効果があるようですが、こちらのサイトによれば、アルカリ電解水と比較すると親油性の汚れを落とす効果は低いようです。
参考:アルカリ電解水とは? 汚れを落とす特徴・効果とお掃除での活用法
(くらしスタイル研究所HPより)
まとめ
中古住宅を買ったら、部屋の残り香がすごかった件。
水拭きだけでは取れない柔軟剤のにおいには、
油汚れ用キッチンクリーナー と 消毒用エタノール の合わせ技が効果的でした。
部屋中拭き掃除をするのはかなり骨が折れますが、壁の汚れが落ちることでかなり快適に過ごすことができるようになります!
今回使ったキッチンクリーナー、消毒用エタノールはどちらも百均やドラッグストアで手に入るものなので、においに困っている方はぜひ一度試してみてくださいね。