私は、築27年の中古物件を2024年に購入しました。
今回は、購入することになる物件を決めた時のはなし。物件探しの過程について書いていきたいと思います。

家を購入したいけれど、物件探しってどんな感じで進めるのかな?
中古物件って、リフォーム後の姿が想像できないな…。
と思っている方に読んでいただきたい内容になっています。また、
といった、家探しでの気になることを書いていきたいと思います!
もちろん、物件探しには色々なやり方があるので、一例として読んでみてくださいね。
中古住宅をリフォーム前提で購入
新築・中古・土地…不動産には色々あります。そのなかで、私たちは、中古物件を中心に探しました。
その理由は、新築物件の値段の高さです…。特に私たちが住んでいるエリアは、関西でも人気の住宅地です。新築で安い物件は崖の下、極狭3階建てなど…購入をためらう物件ばかりでした。
また、のびのび子育てをするなら戸建てがいいかな〜と思っていたので、戸建て優先で探すことにしました。
戸建てに憧れた理由については、こちら↓の記事で書いています。
中古住宅を購入してリフォームをする場合、主に「不動産の仲介会社」および「リフォーム会社」とやりとりすることになります。
ちなみに、物件探しからリフォームまでワンストップで行ってくれる会社もあります。
私たちは、《検索サイトで物件を調べる》《リフォーム(リノベ)会社経由で探す》この2通りの探し方を並行して行いました。
家探し、こんな感じで進めました。
リノベーションが得意なA社の説明会を聞きにいくことに
私は以前から、「リノベーションってかっこいいなぁ」と思っていました。SNSの広告などで出てくる、下の写真のような、シンプルで洗練された感じに憧れていたのです。

なので、家を探すとなったとき、まずはじめにリノベーションを得意とする会社(A社)の説明会を聞きにいきました。
説明会でも「やっぱりいいなぁ…!」と思った私は、夫を引き連れて個別相談会に行きました。そこでA社のおしゃれなショールームを見て、憧れはMAXに…!
A社は不動産の仲介も行なっているということで、物件を探してもらうことになりました。
それと同時に、「どんな生活がしたいか?」といった希望や、家族のライフスタイルなどのヒアリングがスタート。《理想の家探し》が始まりました。
このときは、内装を全て新しくする「フルリノベ」か、一部のみのリノベ・リフォームにするか、方向性はまだ決まっていませんでした。
検索サイトで見つけた物件を内覧
A社経由での物件探しと並行して、検索サイトでの物件探しを行いました。
物件探しは1社に絞るより、自分でも探してみたり、何社かに依頼するほうが選択肢が広がり、早く見つかると思います。(その分、物件を探している間は毎週内覧したり、不動産屋の営業電話がかかってきたりで忙しかったです…。)
購入することになる家
土地条件が良い物件を発見!ただし若干の不安要素もあり…
中古の戸建てと、参考に新築の戸建ても数件内覧したなかで、(ここなら悪い条件の土地ではないかも)と思う中古の家がありました。特に良かったのが、以下の条件を満たしていたことです。
ただし、立地の面で若干の欠点があり、相場より安い値段で売られていました。それは、
ということでした。
しかし、北向きとはいえ角地なので朝には陽が差す時間もあるし、ゴミ置き場も目の前ではない。
なので、これくらいのデメリットであれば許容範囲かな…。と考えました。
また、部屋の数や広さは希望どおりで、価格も約3400万円と予算の範囲内でした。
間取りの問題、リフォームで解決できる?
この物件、間取りに関しても「イマイチだなぁ…」と思うことがありました。
なぜか、1階と2階に風呂トイレ一体型のユニットバスがあり、洗濯機はダイニングにありました。
また、リビングとダイニングが別というのもマイナスポイントでした…。

※実際の間取りとは異なります。窓は省略しています。
私は思ったのです。(予算500万円くらいでユニットバスをセパレートに変更できるなら、アリじゃない!?)
そこで、A社に内覧に同行してもらい、予算内でのリフォームが可能かどうかチェックしてもらうことになりました。
A社に立ち会ってもらい再内覧
不動産屋とA社の担当2名立ち会いのもと、2回目の内覧。
A社の担当さんがユニットバスのサイズを測定し、「この広さなら1216サイズのバスタブが置けて、洗面台も作ることができそうです」と、プロ目線でアドバイス。それまで漠然としていた間取り変更のイメージが、現実味を帯びてきました。
予算については、「間取り変更が270〜300万円、外壁塗装が120〜150万円、その他諸費用をあわせて、トータル500万円程度かかりそうです。」と、概算での数字を聞きました。
物件価格の約3400万円とリフォームであわせて3900万円。
予算内で間取りも変えられるということで、購入を決めたのでした。
家探しのときに思ったこと
不動産屋にはさまざまな営業スタイルがある
今回いくつかの不動産屋さんにお世話になりましたが、会社によって営業スタイルがかなり違うことに驚きました。
理想の暮らしを提案してくれるA社
今回、リフォームをお願いすることになったA社。リノベーションが得意分野で、リフォームや、不動産の仲介も手がけています。
家探しにあたっては、私たちの生活スタイルや、新しい家でどんな暮らしがしたいか?というヒアリングに重点を置いていました。家族の姿を大事にして、「理想にあった家探し」をお手伝いしたい、という姿勢に好感が持てました。
情報量で勝負!新築・築浅推しのB社
不動産仲介サイトで見つけた物件を取り扱っていたので、連絡してみることに。事務所に行くと、めちゃくちゃたくさんの物件の資料を見せてくれました。そのなかで参考に崖下の一戸建てや、駅近3階建てなど新築物件を内覧させてくれました。
新築物件推しなのかな?というのと、住宅ローン減税の話、地価の推移の話などもあり、資産価値としての家を重視しているイメージ。
1件ごとの対応がしっかりしているC社
こちらも、不動産仲介サイト経由で連絡した会社。大手で、1件ごとにしっかり営業している感じでした。ホームインスペクションや境界調査もしっかりしている。内覧した中古物件のリフォームの見積もりをすでに準備していて、事務所で詳しく説明してくれました。
この3社だけみても、かなり違った営業スタイルがあるのが分かります。
家探しは長期にわたることもあり、一度やりとりした不動産屋に物件探しをお願いしておけば、新着の物件をいち早く紹介してもらえることもあります。
家探しにおいては、不動産屋の営業スタイルを把握して、相性が良い業者とお付き合いするのが大事かなと感じました。
安い物件には理由がある
私たちがいくつかの物件をみて思ったことは、「土地・建物に欠点がなさそう」な中古住宅って意外と貴重だということでした。
安い価格で売られている物件には、たいてい「安い理由」があります。しかし、いくら安くても次のような物件は買うべきではないな…と思い、候補から外しました。
- 土地に高低差がある →段差の部分は地下収納になっていました。不動産屋の話では基礎が傾いているようで、基礎を直すために大規模工事が必要になりそうとのこと。
- 建ぺい率オーバー →建物が土地いっぱいに建っていて、現在の法律の基準をクリアしていない。建ぺい率がオーバーしていると、住宅ローンの審査が通りにくいようです…
- 連棟になっている →隣の建物とつながっている物件。もし将来解体することになったときに、自由にできないという問題がありそうです。
- 前方の道路が狭い →前方の道路が、車が通れないほどせまい。荷物の搬入がしづらい、有事の場合に緊急車両が入れないというデメリットあり。
家探しの反省点
リフォームの見積もりはしっかり取ろう
今回の物件購入で、一番後悔しているのがこちらです。
最初の話では間取り変更+外壁塗装の概算で500万円程度とのことだったのですが…、のちの見積りでは、なんと620万円!!
なんと、予算120万円オーバーしてしまったのです…!!
予算内でできるんだ!と嬉しくなってきっちり確認しなかったことと、見積もりを待っていては、他の人に先に買われてしまうかも!と焦ってしまったことが原因です。
口約束だけでなく、きちんとした見積もりをもらってから考えるべきでした。
他の業者やマンションも見ておくべきだったかな…
リフォームに関しては、A社の事例を見てすっかり気に入ったので、他の業者は調べていませんでした。
もしかしたら、他のリフォーム業者や工務店などに依頼すれば、リフォーム総額を抑えることができたかもしれません。
ただ、内覧に同行してもらった手前、他の業者と相見積もりを取るのも気が引けますし、難しいところですね…。それに、仕上がりにはとっても満足しているので、A社に依頼してよかった!と思っています。
また、今回、マンションの内覧は全くせずに戸建ての購入を決めてしまいました。
今となってはマンションのフルリノベもやっぱり魅力的だな〜と感じるので、マンションもいくつか内覧したうえで決めてもよかったかも、と思いました。
まとめ
中古物件の購入、決めることができたのは
リフォーム前提の中古物件選びは、リフォームの完成をイメージすることが大事だと思います。
私たちが中古物件の購入を決めることができたのは、物件選びと並行してリフォーム(リノベ)業者にも相談していたおかげかなと思います。
リフォーム業者立ち会いで内覧をすることで、リフォームの完成形が想像でき、購入に向けて話を進めることができました。
ただ、リフォーム金額を予算内に納めることができなかった点は、若干反省しています…。
ちなみに最近【リノベ暮らしはじめました(たかはしみき著・新潮社)】という本を読んで、予算オーバーってよくある話なのかなと思いました。リノベーションの体験をおもしろくまとめたエッセイです。よかったら読んでみてくださいね。
リノベ暮らしはじめました のレビュー記事はこちら↓
次の記事に続きます!
今回の記事では、主に「家探し」について書いていきました。
家探し中はネットで物件を探し、毎週のように内覧に行って…とかなり忙しかったです。
そのなかで不動産業者の営業スタイルの違いや安い物件の“理由”など、家探しの世界を知ることができていい経験になりました。
家が決まれば、今度はいよいよ《リフォーム》が始まります!次回は、リフォームについて書いていきたいと思います。
また、購入したのはいいのですが、前述の「ゴミステーションが近い」ということで後々後悔することになります…。「後悔していること」についても、後日まとめていきたいと思います。



