マイホームが欲しい!
というのは、多くの人が一度は夢見ることだと思います。社会人となり、家の購入が現実的になってきたとき、ふと考えるのではないでしょうか。
家を買うべきタイミングはいつ? どこに買う? どんな家にする? etc…
選択肢が多過ぎて困ってしまう、という方もいらっしゃるかもしれません。
我が家の場合、30代半ばで、築27年の中古戸建てを購入しました。私たちも、家の購入については悩むことがたくさんありました。
この記事では、そんな私たちが家の購入を考え始めたきっかけについて紹介します。
家を買うタイミングを決めるにあたって、年齢、家族構成などは重要な要素だと思います。なので、最初に筆者の簡単なプロフィールを書いておきます。
筆者:30代半ばの主婦(パート)
夫 :30代半ばの会社員(全国転勤あり)
家族構成:夫、妻、子2人(家購入時 年長と2歳)
結婚9年目、これまでは賃貸のマンション暮らし
家を買おうと思ったきっかけ
まずは、結婚当初から賃貸で暮らしていた私たちが家を購入しようと思ったきっかけを紹介します。
家賃補助が終わるタイミング
私たちは、結婚して同居を始めた20代半ばから、30代半ばまで賃貸で暮らしていました。ありがたいことに、夫の勤め先に家賃補助の制度があり、かなり少ない自己負担で賃貸に住ませてもらっていました。
ところが、家賃補助には年齢制限がありました・・・。
ある年の4月、家賃補助がなくなると、月々の家賃負担が7万円も増えました。近所で借りていた月極駐車場と合わせると、月々12万円超の支払いになりました。
賃貸だと家賃として払ったお金は返ってきません。一方、家を購入すると、ローンとして支払った金額は資産となる可能性があります。そこで、将来を見据えて家の購入を前向きに検討するようになりました。
子供の進学にあわせて
家賃補助がなくなったのと同じ年、長男が保育園の年長クラスになりました。小学校入学が近づくと、保育園ママの間では小学校区の話題になることが増えます。
それを聞いて長男本人も、「僕はどこの小学校に行くの?」と自分が通う小学校について意識し始めました。
前述のように家賃補助が終わるタイミングも重なり、できれば長男の小学校入学までにどこかに家を買って定住したいと思うようになりました。
転勤になる前に拠点を作りたい!
実は、夫のかず男は転勤族です。
といっても、何だかんだで10年以上同じ勤務地で働いています。毎年、転勤の内示が出る2月になると、今年こそ異動?転勤? ・・・とひやひやしながら過ごしてきました。
そんなことを繰り返しながらも同じ場所で長く生活していると、だんだんと生活の基盤ができてきます。遠くの地方に移動するのは勇気が必要になってきました。
単身赴任か家族帯同か・・・というのは、転勤族の永遠の課題です。
ご家族によって様々な考え方があると思いますが、夫の勤め先の事例では、ずっと転勤に帯同でついて行くことは珍しいようです。その理由は、子供が中学、高校と進学するにつれて、転校へのハードルが上がるためです。そのため、どこかのタイミングで妻子は定住して夫は単身赴任をする例が多いです。
小学校入学前に定住するというのは夫の同僚の例でいくと早めのタイミングです。しかし、私たちは、今の場所に家を買って拠点を作ることに決めました。
早めに定住地を決めた理由は、子供が今の地域に馴染んでいるということと、夫婦両方の実家に帰りやすく、交通の便もよく、定住地としてメリットが多かったためです。
家を買う場所の考え方については別の記事で紹介していますので、こちらもご覧ください。
購入資金はどれくらい貯めるべき?
購入時にかかる諸費用
家を購入する際には、仲介手数料、登記費用などの諸費用がかかります。
家の購入を検討する際には、最低限、これらのお金を準備できるか確認しておく必要があります。私たちが家を購入した際にかかった費用は以下のとおりです。
※諸費用は、物件価格、ローンの契約をする銀行、不動産屋等によって変わるため、以下はあくまで目安の金額です。
※物件価格3400万円弱の場合です。
手付金 | 100万円 | 物件価格の一部を先に払っておくもの。目安は物件価格の1割ほど。よって物件価格3400万円の場合340万円程必要な計算となるが、多少金額の融通が効くようで、少なめにしてもらった。 |
仲介手数料 | 約115万円 | 不動産屋に払う手数料。最大で物件価格の3% |
事務取扱費(印紙代含む) | 約17万円 | 不動産屋に払う事務の手数料。 |
登記費用 | 約40万円 | 不動産登記を司法書士に依頼するための費用。 |
銀行手数料 | 約75万円〜 | 融資をするための手数料。銀行によって異なる。 |
固定資産税 | 場所によって異なる | 年間分を日割り計算して払う。 |
頭金は必ず必要とは限らない
購入するにあたって、多くの方が住宅ローンの申し込みをされると思います。ローンの申し込みにあたっては、物件の価格全額でローンを組む方法と、一部を頭金として購入時に支払い、残りの金額でローンを組む方法があります。
購入時に頭金を入れるメリットは、その後のローンの支払いが楽になるということです。一方、頭金の支払いは任意なので、頭金が準備できない場合でも物件を購入することが可能です。
頭金が貯まるまで購入を待つか、頭金を支払わずに購入するか、これは個人によって考え方が分かれるところだと思います。
ここで注意したいのが、購入を先送りにした場合、住宅ローンの支払い開始が遅くなることです。支払い開始が遅くなると、ローンの申し込み可能額が少なくなったり、支払い期間が短いために月々の返済額が多くなったりする可能性があります。
まとめ
家族での話し合いが大事
マイホームの購入に最適な時期は、家庭の状況によって様々だと思います。また、それと同じくらい大事なのが、ご家族の希望や考えです。
私たちの場合、家賃補助の終了と、長男の小学校入学のタイミングが重なったことが大きなきっかけとなりマイホームの購入を検討し始めました。
また、夫の転勤の辞令が出る前に拠点を構えたいと思い、購入に踏み切りました。
実際に物件探しを始めてから購入まで3ヶ月ほどでの購入でした。このタイミングで家を買ったことはおおむね良かったと思っていますが、夫婦間で、少し考えにズレがあった部分もあります・・・。この件はまた別の機会に書きたいと思います。
結婚したばかりの頃、また子供が小さいうちは、マイホームを持つことについて具体的にイメージができないこともあるかもしれません。
しかし、いつか家を買いたいと思っているのであれば、できるだけ早いうちから、ご家族、ご夫婦で話し合うことをおすすめします。
必要に応じて専門家に相談しよう
実際、いつ、どのくらいの価格の家を買うことができるのか。それは、自分たちだけで考えても分からない場合も多いと思います。
そんなときは、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのがオススメです。FPは家庭の収入や支出の状態から家計改善や資金計画を提案してくれるお金のプロです。
私たちは物件の購入にあたって、以前からお世話になっているFPさんに相談しました。現在の自分たちの資産状況から、無理のない範囲で購入できる物件価格などを提案いただき、購入の参考にしました。
家の購入だけでなく、家計の見直しのためにも、早いうちから相談されるのをおすすめします。
余談にはなりますが、FP相談について紹介します。
相談するFPの探し方は、大きく分けて以下の2通りあります。
●日本FP協会のHPから探す方法
FPのプロフィールが掲載されており、自分で選んで依頼することができます。1回につき約5000円〜1万円の相談料が設定されています。
●無料FP相談サービスを利用する方法
インターネットで調べてみると、無料のFP相談がたくさん出てきます。無料の相談は、たいてい保険商品を斡旋されることと思います。保険商品の紹介料で収益を上げているためです。また、不動産屋、小売店等がサービスでFP相談の機会を設けている場合もあります。
私たちの場合、ある商業施設でお買い物をしたときにFP相談の紹介があり、利用し始めました。それ以降担当のFPさんに定期的に面談していただいています。なんとその相談料も無料!保険の見直しも一緒に検討したい場合、無料FP相談もおすすめです。
保険の見直しは必要なく、他にライフプランや資産運用など、具体的に相談したいことがあれば、相談料はかかりますが、日本FP協会のHPより探してみてもよいかもしれません。
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